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古川 和男
金属物理セミナー, 6(1), p.11 - 23, 1983/00
溶融塩技術の基礎に関する研究およびその応用の現状に関して、サロン様に解説したものである。同名の解説を1977年に、さらに特に「イオン性液体構造」に関して書いたのを受けて、古川が21年前に提示した「可変形イオン模型」がようやく理解されるようになったことを示し、「実験事実」に対する警告の正しかったことを示した。前に示したLi-Na-Be-FによるMg-Ca-Si-O融体のシミュレーションは一層の保証をえて、地球マントル研究への応用が考えられつつある事を述べた。新しく提案を行った加速器溶融塩増殖炉の概要と、協力を望む研究課題を紹介した。この仕事はまた慣性閉込め核融合ハイブリッド溶融塩炉へと将来発展しうることも示した。これらはまた、科学が技術への応用と密接に関連することによって、活発かつ健全な発展をするものであることを例示したものでもある。
大野 英雄; 古川 和男
金属物理セミナー, 3(3), p.129 - 138, 1978/03
液体性金属および溶融塩等の高温融が、原子力関係あるいは太陽光熱エネルギー利用等にその重要度を高めつつある。それらの物性値はその液体構造と密接な関係があり、これらの物性値を理解する上でその構造を知る必要がある。本稿では、X線解析による液体の構造研究の総説を行った。
大野 英雄; 古川 和男
金属物理セミナー, 3(5), p.263 - 272, 1978/00
液体のX線構造解析(I)(金属物理セミナー、3(1978)9~18)で行った液体の構造研究手段の総説につづき、現在までに測定・解析されているイオン性液体の構造について解説を行った。とりあげた物質系は(1)溶融アルカリハライド、(2)その他のハロゲン化物、(3)溶融酸素酸塩(硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、タングステン酸塩)、(4)LiF-BeF系溶融塩、(5)溶融珪酸塩その他、である。
出井 数彦
金属物理セミナー, 2(5-6), p.305 - 311, 1977/06
超高分解能電顕によるシリコン結晶の原子像を観察した仕事を解説する。観察のための実験条件、観察上の注意について述べ、またn-slice理論に基づいた、原子の像の計算方法と計算結果について説明し、理想的な結晶原子像を観察するための電子光学的条件を検討した。
古川 和男
金属物理セミナー, 2(3), p.177 - 184, 1977/03
溶融塩技術は、液体金属技術と比べても材料共存性、科学的安定性などのほかに、その特性が古典的理論でよく推測できるところに大きな利点をもっているといえるであろう。また、その応用例として、すでに知られているMSBRのほかに、新しく考えているものとして、Acinoide専焼炉としての溶融塩高速炉の提案、トリチウム生産炉としての改造MSBR、核融合炉ブランケットへの応用、LiF-BeF系溶融塩の溶融珪酸塩構造・物性研究への応用、そして、飛行船用エンジンとしての利用などを語ってある。
白石 健介
金属物理セミナー, 2(3), p.135 - 141, 1977/03
D-Tトカマク炉の第一壁材料の中性子照射損傷について、核分裂炉における損傷と対比させて解説した。 核融合炉では高エネルギーの中性子束が大きく、高速中性子炉の照射に比べて、はじき出しの過程で大きなカスケードが生じ、ヘリウムの生成量が大きい。このうち、大きなカスケードが生じる効果については、14MeVの中性子源を用いた実験が行なわれてはいるが、照射量が大きなったときに起る現象についてはよく分っていない。ヘリウムの生成量が大きい効果についてはステンレス鋼でHFIRを用いた照射試験で、大きなスウエリングが起り、550C以上の温度で著しい脆化が観察されている。 核融合炉における中性子照射損傷の程度を的確に評価するには既設の照射施設を、それぞれの特徴を生かして有効に利用することも大切であるが、核融合炉の照射条件に合った照射装置を開発する必要がある。